《超オススメ!》【伝説のアンプ】Pignose(ピグノーズ) 7-100R


ピグノーズ Pignose 7-100R
ピグノーズ(Pignose) 7-100R フロント画像
シンプルにジャック1つとツマミ1つという潔さ

ブランド : ピグノーズ
モデル : 7-100R
製造年 : 1998年製
製造国 : 香港
シリアル : 98/13911
出力 : 5ワット
スピーカー : 6インチ
コントロール : スイッチ 兼 ヴォリュームノブ
ジャック : インプット
プリアンプアウト
9ボルトアダプター
重量 : 2kg弱

ピグノーズ Pignose 7-100R
ピグノーズ(Pignose) 7-100R バック画像
こちらもシンプルにプリアンプアウトとアダプタージャックのみ

乾電池式ポータブルアンプの名器中の名器ですね。
これは2台目で、1台目は20年ほど前にライヴで使用して帰って来た時の荷物には無かったという悲しい思い出があります。泣
そんな手軽さもあるポータブルアンプの名器です笑

ピグノーズ Pignose 7-100R ワンピース ONE PIECE 尾田栄一郎 ウォンテッド WANTED
ピグノーズ(Pignose) 7-100R 大きさ比較
左は漫画ワンピース(ONE PIECE)の作者、尾田栄一郎さんの短編集『ウォンテッド(WANTED)』の単行本

そしてそんな苦い過去を引きずっていたのですが、やっぱり忘れる事が出来ずに数年前に手に入れたのがコレです。

ピグノーズ(Pignose、ブタ鼻)なんで、初代を”ぶー”と名付けたので、2代目のコイツは2代目ぶー、略して”にぶー”と呼んでます。

音は、”これじゃないと出せない音”ですね。

MAXまで豚鼻ツマミを回さないと歪まないですし、トーンコントロール機能も持ち合わせていない。
強いて言えば開閉式のスピーカーボックスで調整する。

しかし!

そのコントロールをギター側で行うのです。
ギター側のヴォリュームで歪みを調整するイメージですかね。
それにギター側のトーンも結構ダイレクトに伝わる感じです。
ピッキングの強弱とかニュアンスも伝わりやすいですね。

出力が5W、スピーカーが6インチと小さいので低音域はかなりタイトめですが、繋いだギターの良さやそのギターのオイシイ部分はしっかり出してくれます。
個人的にはストラトとかムスタングとかシングルコイル系とは相性が良いと思います。
あとギターの個性がしっかり出るので、ギターを代えた時の違いがわかり易いので、ピックアップを代えたりしたギターの変更前との違いなんかもわかり易いです。

プリアンプ・アウトのジャックから他のアンプの前に繋ぐと、ピグノーズのヴィンテージ・テイストを活かした良好なブースターとしても使え、そのブースト量もかなり得られます。(これが結構使えます!)
それに開閉式のスピーカーボックスが楽しくて、開き具合で結構音が変わります。
ギターを弾きながら開けたり閉めたりを繰り返すとワウのような不思議なエフェクト効果も得られますが、これは1人では無理なので誰かの手を借りる必要があります笑

ピグノーズ Pignose 7-100R
ピグノーズ(Pignose) 7-100R オープン画像
左下には電池ポケット(単三乾電池6本で稼働)、右には専用アダプターが収納可能
Pignose ピグノーズ 7-100R Strap Pin ストラップ ピン
ストラップ・ピン付 (ギター用のストラップでOK。)

最近はアンプシュミレーターとか便利なアイテムがたくさん出回っていますが、かなり重宝しますしオススメです。

昔はエリック・クラプトン(Eric Clapton)が自身の1974年のアルバム『461 オーシャン・ブールヴァード(461 Ocean Boulevard)』の「マザーレス・チルドレン(Motherless Children)」のレコーディングで使われていたり、1986年公開のアメリカ映画『クロスロード(Crossroads)』(監督はウォルター・ヒル(Walter Hill))の劇中にも登場していた記憶があります。

この映画の主演は『ベスト・キッド(The Karate Kid)』のラルフ・マッチオ(Ralph Macchio)で、若かりし頃のスティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)も凄腕ギタリスト、ジャック・バトラー(Jack Butler)役で出演していて、ギターを弾き倒しています。 が、セリフは1つもないです…
ちなみにこの映画のサントラと主人公の弾くブルースフレーズはライ・クーダー(Ry Cooder)が担当していて、そのサントラでは名曲『クロスロード』のライ・クーダーのアレンジ版が聴けます。(映画にはこれは使われてなかったはず…)
ただやっぱりバージョン的にはエリック・クラプトン、クリーム(Cream)の方が有名ですかね。

あとは昔の雑誌の記事にこんなのも有りました。

ピグノーズ Pignose 7-100R ギターマガジン Guitar Magazine カーク ハメット Kirk Hammett
ギターマガジン(Guitar Magazine) 1993年6月号より
カーク・ハメットの手にはフェンダーのクラプトン・モデル、左にZOOMのマルチとピグノーズという珍しいショット
日本滞在中のホテル内でのショットらしい

これはメタリカ(Metallica)のギタリスト、カーク・ハメット(Kirk Hammett)の来日公演の宿泊先のホテルで撮影されたそうです。

ピグノーズ(Pignose)の歴史は1972年にシカゴ(Chicago)のギタリスト、テリー・キャス(Terry Kath)がそのお仲間たちとスタートして翌年に”7-100″(通称:レッドラベル)を発表、1982年までアメリカで製造されたポータブルアンプで、スタートした当初から”レジェンダリー・ピグノーズ”をキャッチフレーズに掲げていた。
それから1985年に復刻版”7-100R”(通称:ホワイトラベル)が発売されて、それに伴い生産国がまず台湾、すぐに香港に変更になり最近は中国製になっているようです。
スタート当初から伝説と謳ってしまうのがメッチャ強気ですけど、オリジナルから復刻版合わせて40年以上も生産されているというのはもう充分に伝説ですね。

あと、ピグノーズの名前の由来でもあるブタ鼻のツマミなんですけど、実はPignoseのロゴの”o”の部分もブタ鼻になっています。

ピグノーズ Pignose 7-100R
ピグノーズ(Pignose) 7-100R アップ画像
ロゴの”o”の部分に注目

《総評》

 

オススメ度  ★★★★★

 

キャビネットのフックを外せばクローズド&オープンのキャビネット・サウンドが自由自在に得られ、ヴォリュームを上げれば簡単に歪みが得られ、ヴィンテージのロー・ゲイン・アンプのような粘りのある魅力的な太いクランチ・サウンドで楽しませてくれます。

レトロなルックスでインテリアとしても秀逸ですし、そのヴィンテージ・ライクなサウンドもかなりオススメです。
オリジナルの方はかなりレアなアイテムとなっていますが、復刻版はお手頃価格ですし手軽さ、可愛さも相まって結構ハマると思いますよ。
昔、使ってみた事があるけど…って方は今一度試してみては如何でしょうか?
使った事がない方は是非一度試してみて下さい。

5W、6インチですけど侮るなかれ!

ブタ鼻MAXだと充分隣近所から苦情がくるぐらいのクオリティですよ。

Brand : Pignose
Model No. : 7-100R
Serial No. : 98/13911
Output : 5W
Speaker : 6inch
Control : Volume Knob with Alternate Switch
Jack : Input, Preamp Out, 9V-Adapter
Weight : Approximately 2kg
Made in Hong Kong (1998)

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