映画『ボヘミアンラプソディ(BOHEMIAN RHAPSODY)』
フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)
…ラミ・マレック(Rami Malek)
メアリー・オースティン(Mary Austin)
…ルーシー・ボイントン(Lucy Boynton)
ブライアン・メイ(Brian May)
…グウィリム・リー(Gwilym Lee)
ロジャー・テイラー(Roger Taylor)
…ベン・ハーディ(BEN HARDY)
ジョン・ディーコン(John Deacon)
…ジョー・マッゼロ(JOE MAZZELLO)
監督(Director)
ブライアン・シンガー(BRYAN SINGER)
製作(Producer)
グラハム・キング(GRAHAM KING)
音楽総指揮(Executive Music Producer)
ブライアン・メイ
ロジャー・テイラー
映画『ボヘミアンラプソディー(BOHEMIAN RHAPSODY)』観てきました。
夏ぐらいから予告編を目にして、期待に胸を膨らませていましたので、待ちに待ったという期待感と、はたしてどんな仕上がりになっているのかという相反する感情を持って映画館へと向かいました。
クイーン(QUEEN)とレッド・ツェッペリン(LED ZEPPELIN)は僕が70’sロックにどハマリするきっかけとなったバンドです。
未だにこの2つのバンドは僕の中で別格的な存在で、思い入れが強い分、複雑な気持ちがあったわけです。
僕が観たのは平日の夕方、17:00代だったので仕事終わりに来られる方がまだ少ない時間帯だったこともあり、お客さんの数も少なく50人程度しか居なかったので一抹の不安を抱きながら始まるのを待っていました。(実際、僕が座った座席レーンには僕以外に誰も座っていませんでした…)
結論から言うと、懐疑的だった気持ちは何処へやら? 出だしから引き込まれ続け、途中幾度も涙がこみ上げて終了後しばらくは立ち上がる事を忘れてしまっていたほどで、ここ数年これほどまでに満足した作品はないと言い切れるほど魅了されてしまいました!
前述のように周りに他のお客さんが居なかった事でより集中出来たのも良かったのかもしれませんが、それでもここ数年で観た映画の中では一番だったと言える作品でした!
始まってすぐに感じたのはクイーンのメンバー役の役者さん達が激似であるという事!
特にブライアンとディーキー!
もう若い頃の彼らをCGとか現代の技術を駆使して映像化しているのかと思うほどです!
フレディとロジャーは似せてるというか寄せてる感じがしましたが、それも中盤までには何の違和感もなくなりました。
特にフレディ役であるラミ・マレックには驚きです! まるでフレディが憑依したかのようでフレディと見紛うほどです!
そして劇中で流れるクイーンの名曲の数々がまた良い!
クイーンの名曲たちが映画館の迫力あるサウンドによってより一層その楽曲の輝きを放ちます。
音楽総指揮にブライアンとロジャーが携わっている事もあり、この生き証人たちの脚本への関わりがどの程度あるのかはわかりませんが、この当時のレコーディング風景なんかもおそらく忠実に再現されているように感じます。
これからご覧になられる予定の方もいらっしゃると思いますので、詳しくストーリーには触れないようにしたいと思います。
ですがこれだけは言いたい。
“必見です!!!”
クイーンを好きな人はもちろん、クイーンを知らない人にもオススメできる、楽しめる作品だと思います。
実際、観に行った後の僕はテンションが上がったままでしばらく下がらず、クイーンを知らない若い世代の友人に熱く語り、勧めました。当人からしたらかなりウザかったのではないかと思います…が、その友人は後日友達を連れて観に行ったそうです。そして観た翌日にこう言いました。
「メチャメチャ良かった!」
「クイーンは知らなかったけど、曲は聴いた事があるのが沢山あったし、ストーリーもスゴく楽しめた! サントラが欲しくなった!」
勧めて良かった!
純粋に映画としてストーリーも楽しめたという事は、それだけフレディが波瀾万丈な人生を送ったという事でしょう。
僕もどちらかと言うとリアルタイムではなく後追いのパターンですが、リアルタイムで通ってきたクイーン好きの先輩達も絶賛していました。
僕の周りで否定的な意見はまだ聞いた事がないです。
僕が観に行った際もお客さんの数こそ少なかったものの老若問わずといった感じでしたし、エンドロールの最後の最後まで誰一人として席を立つ人がいませんでした。
僕の場合は立たなかったのではなく立てなかったのですが、他のお客さんもそうだったのかもしれません。
今までこんな現象に遭遇した記憶がないですよ!
サントラを買うのも有りだと思います!
実際にオリコンかなにかのチャートでこの映画のサントラが1位になっているみたいですしね!
クイーン好きはもちろんのこと、クイーンの事を知らない方も是非観て下さい!
パンフレット、買ってしまいました!
映画を観た後、パンフレットを買うのなんていつ以来だろう…
《 総評 》
オススメ度 : ★★★★★★★
WHY DO THEY LOVE QUEEN ?
その答えがこの映画の中にあります。
完成までに8年の歳月が費やされたそうですが、作り手側の意図や妥協の無さは感じる事が出来ますし、フレディやクイーンに対しての愛を感じます。
1991年11月23日にフレディがエイズ(AIDS)への感染を公表し、その翌日の11月24日に45歳で他界しますが、その時の世界中の悲しみを知る事も出来るのではないでしょうか。
映像作品が発売されれば僕は間違いなく買うでしょう。
そして毎年、フレディの命日である11月24日にはこれを観て哀悼の意を表したいと思います。