《オススメ!春の京都》世界文化遺産 真言宗総本山 『東寺(五重塔、金堂、講堂)』 桜の季節編


だいぶ暖かくなってきましたね。

花粉症の方(僕もです…)には辛い季節となってきました。

ただもう少しすると『桜の季節』、『お花見の季節』ですね。

『桜の季節』に限らずですけど、特にこの時期オススメなのが古都、京都です。

僕はしばしば仕事で京都に行きますが、仕事の合間を縫ってふらっと出かけます。
特に何か用があるというわけではなく、気分転換というか散歩がてらにです。

繁華街や歓楽街にはあまり興味がなく、寺院、神社仏閣など歴史的建造物を見たいのです。

落ちこぼれ学生時代にはそういったもの、勉学に直結するような物事にはほとんど興味がなかったのですが、大人になって徐々に興味が湧いてきて、少しずつ本を読んだりしているうちに、それらの舞台になった場所などに自分も行ってみたくなりました。

そういう面でも京都は凄く魅力的な街です。

同じ場所でも春夏秋冬、四季折々で、さらには天候によっても様々な表情を見せてくれるので、その時々で印象もガラリと変わります。

今回のオススメスポットですが、先日、仕事で京都に行く機会がありましたので、隙を見て『東寺』へ行ってきました。

まず東寺へのアクセスを簡単に。

JR京都駅、近鉄電車だと東寺駅の八条口出口から南西へ歩くこと約10〜15分、大宮通り沿いにあります。

以上、ホントに簡単でした。

東寺の東門からお邪魔します。

まず、入ってすぐ左手に「宝蔵」があります。(中には入れません。)

東寺 宝蔵 世界文化遺産

そして拝観受付で拝観料(¥800)を支払い、中へ。

この日は”国宝”五重塔の特別公開の期間中で、五重塔初層内部と、こちらも”国宝”金堂、”重要文化財”講堂内も拝観出来ました。

東寺 世界文化遺産 国宝 五重塔 特別公開

そして、近々行われる東寺の夜間ライトアップに向けて着々と準備が進められていました。

今回は2014年に行った夜間ライトアップ時の写真も併せて載せたいと思います。
ガラリと変わる印象も併せてご覧頂ければと思います。

受付を抜けるとすぐ右に休憩所と売店があり、その奥に”重要文化財”講堂と”国宝”金堂が並びます。

目の前には樹齢120年の不二桜『八重紅枝垂れ桜』が迎えてくれます。

東寺 世界文化遺産 不二桜 八重紅枝垂れ桜 しだれ桜
まだ桜の花が咲いていないので寂しい。
東寺 世界文化遺産 不二桜 八重紅枝垂れ桜 しだれ桜
説明書きです。

ライトアップされるとこんな感じ。

東寺 世界文化遺産 不二桜 八重紅枝垂れ桜 しだれ桜 ライトアップ
花が咲くととても美しいですね。

左には瓢箪池周りの庭と、その奥には”国宝”五重塔が控えています。

東寺 瓢箪池 庭 庭木 並木 世界文化遺産

ライトアップ時はこんな感じ。

東寺 世界文化遺産 瓢箪池 庭 庭木 並木 ライトアップ

瓢箪池の左側にはこちらも”重要文化財”である不開門『東大門』があります。

東寺 世界文化遺産 重要文化財 東大門 不開門

そしてその先にある『五重塔』はやはり圧倒的な存在感です。
正に東寺の象徴ですね。

“国宝”五重塔は天長3年(826年)、弘法大師の創建着手から4回焼失していて、現在の塔は正保元年(1644年)、徳川家光の寄進によって竣工した総高55mの現存する日本の古塔の中で最高の塔です。

そんな五重塔の瓢箪池とのコントラストはこちら。

東寺 世界文化遺産 国宝 五重塔 瓢箪池
とても情緒がありますね。

五重塔の間近まで行くと圧巻です。

東寺 世界文化遺産 国宝 五重塔

もちろん中に入る事は叶いませんが、初層の四面が開いていて中を見せて頂けます。
中の心柱を囲む四仏坐像も壁に描かれた絵も四方向から見る事が出来ましたが(撮影は不可です。)、こんな感じです。

東寺 世界文化遺産 国宝 五重塔 四仏坐像
※隠し撮りではございません。

初層階はこんな感じで開いています。

東寺 世界文化遺産 国宝 五重塔

なんか、覗き込む感じですね。笑

五重塔のライトアップ時はこんな佇まいになります。

東寺 世界文化遺産 国宝 五重塔 桜 ライトアップ
五重塔と桜のコントラストがたまりませんね。
東寺 世界文化遺産 国宝 五重塔 ライトアップ
神々しい光を放ったような五重塔。其の壱。

 

東寺 世界文化遺産 国宝 五重塔 ライトアップ
神々しい光を放ったような五重塔。其の弐。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてそのまま時計回りに進むと次は”国宝”金堂が出迎えてくれます。

東寺 世界文化遺産 国宝 金堂

 

 

 

 

 

ライトアップされた金堂はこんな感じです。

東寺 世界文化遺産 国宝 金堂 ライトアップ

 

 

 

 

 

金堂は東寺一山の本堂で、文明18年(1486年)に焼失してしまったものを慶長8年(1603年)に豊臣秀頼が発願し、再興させ竣工したもので、桃山時代の代表的な建築物です。

中には”重要文化財”の薬師三尊と十二神将がおられます。

薬師三尊は、薬師如来坐像と日光、月光の両脇侍菩薩像で、光背上には七軀の化仏を配して七仏薬師を表し、台座の周囲に十二神将像が配されています。

この時は中に入る事が許されたので、実際に見る事が出来ました。(もちろん撮影は不可です。)

続いて”重要文化財”の講堂です。

東寺 世界文化遺産 重要文化財 講堂

 

 

 

 

 

講堂は天長2年(825年)、弘法大師により着工、承和2年(835年)頃に完成。
その後、地震などの天災で大破し、度々修繕されてきたものの、文明18年(1486年)に起こった土一揆の戦火により焼失。
そして延徳3年(1491年)に残された基壇の上に建てられたものが現在の姿です。

講堂内の白亜の壇上は、弘法大師の密教の教えを表現した密厳浄土の世界、『立体曼荼羅』が安置されています。

五智如来、五菩薩、五大明王、四天王に梵天、帝釈天の二十一軀の仏像からなる『立体曼荼羅』は壮観で見る者を圧倒します。

まず中心枠には大日如来を中心にして、阿閦、宝生、不空成就、阿弥陀が並びます。

そして向かって左の枠には不動明王を中心にして、金剛夜叉、降三世、大威徳、軍荼利が並びます。

向かって右の枠には金剛波羅密多菩薩を中心に、金剛薩埵、金剛宝、金剛業、金剛法が並びます。

そしてそれを大きな枠としてそれを取り囲むように四隅に四天王である、多聞天、持国天、広目天、増長天が並び、その間に梵天と帝釈天が並びます。

全部で二十一軀、そのどれもが国宝や重要文化財です。
(いくつ知ってましたかね?笑)

この講堂の中にも入る事が出来て実物を見る事が出来ましたが、僕はしばらくの間、見上げたまま動けませんでした。

今回、『五重塔』『金堂』『講堂』、その中をはじめて見る事が出来ましたが、とても値打ちのあるものでした。

その他、東寺の敷地内には”国宝”大師堂や東寺鎮守八幡宮などがあります。

こちらは拝観料無しで拝観出来ます。

ちなみに大師堂内には共に”国宝”の不動明王像と弘法大師像が祀られています。

東寺 世界文化遺産 東寺鎮守八幡宮

 

東寺 世界文化遺産 東寺鎮守八幡宮
東寺鎮守八幡宮の説明書きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大師堂の写真は撮り忘れてしまいました…汗

東寺拝観後まだ少し時間があったので、この近くにある『六孫王神社』にも行って来ました。

六孫王神社 清和源氏 発祥の宮六孫王神社 清和源氏 発祥の宮

六孫王神社 清和源氏 発祥の宮六孫王神社 清和源氏 発祥の宮

六孫王神社 清和源氏 発祥の宮
六孫王神社の説明書きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらも創建は平安時代と由緒ある神社ですが、こじんまりとしています。(すいません…)

《総評》

オススメ度 ★★★★★

東寺は宝物館の特別公開や夜間ライトアップが春期と秋期と、共に年に2回あり、他にも初詣にはじまり、年中様々な行事が行われています。
そしてはじめにも言ったように、東寺も四季折々で見せてくれる姿が変わります。
かなり前に雪の降る冬の日に参拝した事がありますが、その際も今回やライトアップ時とは異なる見え方でした。
春の時期はやはり桜とのコントラストが良いですね。
お時間許すなら早い時間に参拝して、夜にもう一度ライトアップされた東寺を見て、1日で2度、表情の異なる東寺を見るのも良いかもしれませんね。

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